機能および制限
適用可能な断面形状
断面形状
- 「定型断面」・「背面傾斜型」・「蓋付水路型」の形状に対応しています。
- 「定型断面」では、左右壁および張出し(フーチング)が非対称の場合でも検討できます。
- 外側傾斜・内側傾斜の形状が設定できます。
- ハンチ自重は、壁側に含むか底版に含むか選択ができます。
- 内水圧作用位置は、壁側付け根か底版軸線か選択ができます。
- 内水の地震時動水圧を考慮できます。
- 直接基礎か杭基礎か選択ができます。
- 杭基礎の場合、杭の列数は2列または3列になります。
- 杭は左右対称に配置されます。
- 蓋による上部荷重を考慮できます。
※「背面傾斜型」では側壁背面の角度にかかわらず、側壁の軸線を垂直とみなして計算しています。
全体形状
- 背面土形状は、水平・傾斜・傾斜-水平から選択できます。
- 施行くさび法の場合、背面土形状を階段状(4段まで)に設定できます。
- 背面土に傾斜があるの場合、nの範囲は0.1~10.0となります。(法勾配比1:n)
- 左右で地下水位高をそれぞれ設定できます。
- 土圧を無視する高さを設定できます。
作用荷重・任意荷重
- 群集荷重・自動車荷重・雪荷重・宅地荷重・衝突荷重・風荷重を考慮できます。
- 「雪荷重」は、「自動車荷重」と組み合わせるか選択できます。
- 任意の荷重が設定できます。
- 「蓋付水路型」の場合、蓋自重等を考慮できます。(試行くさび法は対応しておりません)
荷重の組み合わせ
- 各ケース毎に安定計算(浮上り、転倒、滑動、支持)と部材計算の選択が可能です。
- 各ケース毎に、「常時」・「レベル1地震時」・「レベル2地震時」の選択が可能です。
- 各ケース毎に、自重(鉛直力・慣性力・慣性力に対する反力)、土圧(湿潤・飽和)外水による荷重(水圧・浮力or揚圧力)、内水による荷重(重量・水圧・地震時動水圧・地震時動水圧に対する反力)、作用荷重(群集・自動車・雪・宅地・衝突・風)、任意荷重の組合せの設定が可能です。
- 最大30ケースに対応しています。
- 各ケース毎に、部材計算にて内部摩擦角の上限を考慮するかしないかの選択が可能です。
土圧
- 土圧の計算方法は、「クーロン土圧」・「ランキン土圧」・「試行くさび法」・「任意土圧」より選択できます。
- 常時土圧として内部摩擦角と粘着力を考慮する場合の土圧、内部摩擦角を無視する粘性土の土圧にも対応しています。
- 壁面傾斜角を安定計算・部材計算で考慮するかしないか選択できます。
- 常時土圧にクーロン土圧を選択時、レベル2地震時の計算で、「修正物部・岡部の計算」・「簡易式」の選択が可能です。※主働土圧に適用されます。
地震時
- 常時・地震時(レベル1・レベル2)の検討ができます。
- 設計水平震度を「計算値から」・「直接入力」より選択できます。
- 見かけの震度を考慮することができます。
安定計算
- 浮上・転倒・滑動・支持に対する検討ができます。
- 浮上検討で安全率が確保されない場合は、フーチングの必要長さが自動算定できます。
- 許容支持力度の算定方法は「テルツァーギ修正支持力公式」「直接入力」「載荷試験による方法」より選択が可能です。
応力度計算
- 鉄筋コンクリートまたは無筋コンクリートで断面検討ができます。
- シングル配筋・ダブル配筋の選択ができます。
- 単鉄筋・複鉄筋での応力度計算ができます。
- 交互配筋を設定できます。
- 必要部材厚の計算ができます。
- 側壁の鉄筋の段落し位置(標準・小規模)の計算ができます。
- 計算断面は、10断面まで一度に保存できます。
- 底版では、Mmax位置を自動で算出します。
- 軸力を考慮した計算ができます。
蓋の設計
- 「単純はりによる計算」・「2方向スラブ」より選択できます。
- 作用荷重は、「群集荷重」・「自動車荷重」・「雪荷重」を考慮できます。
※「蓋の設計」は「U型水路の設計」への荷重連動はしていません。