製品概要
本システムは適用基準に基づき、内的安定計算(袋体の圧縮耐力照査)、外的安定計算(転倒、滑動、支持力に対する照査)、全体安定計算(円弧すべり)、流体力照査を行います。
照査内容
最下段を含めた各段底面位置における照査を行います。
内的安定計算による照査
袋体の圧縮耐力を安全率により照査します。
外的安定計算による照査
- 滑動安全率により滑動照査を行います。
- 偏心距離e、合力作用位置dによる転倒照査を行います。(どちらか、又は両方の照査が可能。)
- 支持力安全率より支持力照査を行います。
- 外力として作用力の集計を行います。作用力は自重、土圧、浮力、水圧(静水圧、鉛直力)、流体力、上載荷重、任意荷重を設計条件に従い集計します。
- 流体力照査は、滑動照査、限界流速に対する照査を行います。
全体安定計算による照査
- 断面形状、盛土・切土形状、水位、地盤の座標と、各土砂の土質定数を全体安定計算に連動し照査を行います。
- 最小安全率、必要抑止力の計算を行います。
照査内容
- 構造形式を仮設土留め構造物、仮設護岸型、締切工型から選択して設計します。
- 断面形状をもたれ式、重力式から選択可能です。いずれの形状も、前面勾配の任意入力が可能ですが、マニュアルの基本方針に基づき、1:0.5より緩い勾配を適用範囲とします。
- もたれ式形状、重力式形状両方各段の個数を任意に入力が可能です。
- もたれ形状での基礎安定用の土のうの配置が設定可能です。
- もたれ形状の場合、基準に準じ、平行四辺形型の断面の出来形に置換するかどうかを選択できます。この場合、もたれ式形状は各段同一の個数入力となります。
- 背面土を有する設計では、形状を「レベル」「一定勾配」「台形」「任意」から選択して入力できます。
- 背面土の「任意」形状は座標30点まで設定可能です。
- 背面土の開始位置を「指定位置」、「背面位置」から選択できます。「指定位置」は、土のうの前面座標から開始位置幅を入力することで、任意に指定できます。また、「背面位置」の場合、落差高さの指定が可能です。
- 地山の切土形状(θ1<θ2)の2面指定に対応しています。
- 土のう、盛土、基礎地盤の土砂の定数を適用基準に従い、土質選択により、自動設定が可能です。また、「その他選択」により、「土の種類」、「土砂の定数」の直接入力が可能です。
- 土圧計算方法は、試行くさび法、クーロン土圧、任意土圧から選択が可能です。
- 水位(前面、背面)の設定と水圧(静水圧、鉛直力)、浮力、流体力の各計算が可能です。
- 遮水シートは前面勾配と並行した配置で、前面側からシートまでの列数指定が可能です。
- 上載荷重を10個まで追加可能で、各載荷位置の指定が可能です。載荷位置の指定は、土圧計算方法を「試行くさび」を選択した場合のみです。
- 任意荷重は、荷重タイプとして、「鉛直方向集中荷重」、「水平方向集中荷重」、「鉛直方向分布荷重」、「水平方向分布荷重」を考慮できます。
- 荷重ケースを20ケースまで設定可能です。