機能および制限
適用可能な断面形状
- 「鉄筋コンクリート構造」及び「無筋コンクリート構造」の設計ができます。
- 側壁の形状は、「直壁」・「外側傾斜」・「内側傾斜」・「両側傾斜」の設定ができます。
制限条件は以下のようになります。
・内幅 ≦ 10.0m
・内高さ ≦ 5.0m
・壁厚 ≦ 1.0m(側壁外側傾斜幅と側壁内側傾斜幅との合計値)
・底版厚 ≦ 1.0m
土圧
次の土圧公式から選択できます。
・クーロン土圧
・試行くさび土圧
・ランキン土圧(常時のみ)
・内部摩擦角と粘着力を有する場合の土圧(フェレニウス土圧) (常時のみ)
・内部摩擦角を無視する粘性土の場合の土圧(常時のみ)
・静止土圧(常時のみ)
荷重
- 安定計算と部材計算において、荷重の組合せ選択ができます。
- 部材計算では荷重の組合せが異なるケースを最大10ケースまで設定できます。
- 側壁の部材設計では、土圧・水圧の他、自動車荷重・群集荷重・雪荷重など考慮できます。
- 底版の部材設計では、浮力・自重の他、蓋荷重や土の鉛直成分も考慮できます。
側壁 |
土圧 |
底版 |
自重 |
盛土荷重 |
内水重 |
自動車荷重 |
浮力 |
群集荷重 |
蓋荷重 |
雪荷重 |
土の鉛直成分 |
外水圧 |
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内水圧 |
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慣性力 |
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その他荷重 |
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安定計算
検討方法として、「単位幅あたり」と「構造物全体」のいずれかより選択できます。
浮上がりの検討
- 常時のみの検討となります。
- 作用荷重は「荷重の組合せ」にて任意に設定できます。
- 土圧の鉛直成分については、「土地改良基準(水路工)」に従い、安全側を考慮して50%で計上します。
支持力(常時・地震時)の検討
- 底版下面に作用する鉛直力と地盤の許容支持力により安定照査を行います。
- 作用荷重は「荷重の組合せ」にて任意に設定できます。
- 許容支持力の算出は「テルツァギーの修正支持力公式」を用いて行います。
部材計算
側壁の部材計算は、次の3つから選択できます。
- 長方形スラブ計算による方法(3辺固定1辺自由スラブ)
- フレーム計算による方法(計算位置は側壁と底版軸線の節点位置となります)
- 「設計便覧(近畿地建H12改訂)」による方法
- 底版の部材計算では、「4辺固定スラブ」による計算となります。
- 応力度計算は、断面力結果より部材の外側・内側の2方向(横軸方向、縦軸方向)で行います。
- 配筋は、側壁及び底版の各々で「シングル配筋」「ダブル配筋」の設定ができます。
- 応力度計算は、「鉄筋コンクリート」では「単鉄筋」と「複鉄筋」による計算ができます。
- せん断力照査において、コンクリートのみの負担で「NG」判定となる場合は、斜引張鉄筋量を算出することができます。
必要鉄筋量の計算
許容応力度以内で最大となるような応力度を得る時の鉄筋量の計算ができます。
鉄筋の組合せ
- 一本の鉄筋を折り曲げて各部材に使用する場合に、その組合せを設定することで計算の簡便化が図れます。
- この組合せ設定を行っておくことで、ある配筋の「径」と「ピッチ」を変更すると、組合せした他の配筋も自動的に連動して切り替わり計算処理します。
鉄筋組立図
- 側壁及び底版の各部材ごとの概略的な鉄筋組立図を作成することができます。
(鉄筋は自動割付されます。) - 鉄筋組立図は、SXFまたは、DXF型式に変換することができます。