機能および制限
適用可能な断面形状
- 現場打ちボックスカルバート、PCプレキャストボックス※1 、RCプレキャストボックス※2
(※1『下水道施設の耐震対策指針と解説』で単ボックスカルバートの場合のみ)
(※2『道路土工 カルバート工指針』『下水道施設の耐震対策指針と解説』で単ボックスカルバートの場合のみ) - ウイングの適用形状は以下の通りです。
断面方向
- 安定計算は、浮き上がりの検討(常時、地震時)および地盤の支持力に対する検討を行います。
- 断面力の算出は、平面骨組み解析より算出します。
- 底版インバートを考慮することが可能です。
- サイロ土圧を考慮することが可能です。
- 発泡スチロールによる土圧軽減を考慮することが可能です。
- 基礎は直接基礎、杭基礎から選択することが可能です。
- 単ボックスの場合は、浮上り防止対策として張出底版形状を設定することが可能です。
- 踏掛け版設置時の照査を行うことが可能です。
- 断面の検討は、常時及びレベル1地震動では許容応力度法により行います。
- レベル2地震動の照査では終局限界状態設計法により行います。
- 使用限界状態として、準拠基準を土地改良基準を選択した場合は、曲げひび割れ幅およびせん断ひび割れ幅の検討を行います。
- 鉄筋の定着長の計算を行うことが可能です。
- 作用荷重は自重、鉛直土圧※、水平土圧、静水圧、頂版上部等分布荷重、任意荷重、内水圧、圧力水圧を考慮し、活荷重として自動車荷重(T-6~T-25、TT-43)、群集荷重を考慮します。
自動車荷重の載荷方向は並行、直行の選択が行えます。 - 地震時増分荷重として、応答変位荷重、地震時慣性力、周面せん断力、地震時動水圧を考慮します。
- ボックス本体に内部荷重(T荷重、群集荷重)を考慮することが可能です。
- 特殊な荷重を任意荷重として骨組解析上の部材に直接考慮することが可能です。
- 入力条件より不利となる荷重の組み合わせを自動設定することができます。
- 荷重の組み合わせケースは、任意に組み合わせを変更でき、組み合わせケースの追加、削除も自由に行えます。
- 外水位は、荷重の組み合わせケースごとに設定を変更することが可能です。
- 常時のみの計算では底版反力モデル、地震時では地盤ばねモデルで計算します。
(常時、地震時の死荷重計算時はどちらのモデルにするか選択可能です。) - 地盤定数の入力は最大50層です。
- 構造図、荷重図、断面力図、鉄筋組立図の表示と印刷ができます。
- 部材毎に着目点を5箇所まで設ける事ができます。
- 設計基準強度より許容応力度を自動設定できます。
※上載土形状は水平のみの対応です。
縦方向
- 現場打ちボックスでは、常時および使用限界状態は弾性床上の梁として算出した断面力で、地震時は地震動により発生する断面力でT形断面の設計を行います。
- プレキャスト製品で縦連結を行う場合は、縦締めPC鋼棒の応力度・目地開き量・可とう継手の変位について照査します。
- 縦締め連結を行わない場合は、継ぎ手の屈曲角・抜き出し量の照査ができます。
- 発泡スチロールによる土圧軽減を考慮できます。
- 直接基礎での計算となります。
- 地盤定数の入力は、最大50層です。
ウイング
- 土圧計算
過載荷重:クーロン土圧、試行くさび土圧または、任意土圧係数
T荷重 :試行くさび土圧 - 常時、衝突時、風荷重時の検討ができます。
- レベル1地震動の照査が行えます。
- 左右呑口のウイング、補強鉄筋、土留壁の計算ができます。
液状化の検討
- 地盤条件の入力は、最大50層です。
- N値の入力は、最大50点です。
- レベル1地震動、レベル2地震動(タイプⅠ、Ⅱ)に対して、液状化の判定を行います。
- 流動化の検討及び設計地盤面の判定を行ないます。
荷重の組合わせの任意作成
各基準における荷重の組合わせは、以下のようになります。
種別 |
土工指針 |
下水指針 |
農林基準 |
主荷重 |
死荷重 |
自重 |
○ |
○ |
○ |
内水(農林基準:内水圧も可) |
△ |
〇 |
○ |
活荷重 |
カルバート上活荷重 |
○ |
○ |
○ |
カルバート内活荷重 |
△ |
× |
× |
活荷重による側圧 |
○ |
○ |
○ |
衝撃 |
|
○ |
○ |
○ |
土圧 |
鉛直 |
○ |
○ |
○ |
水平 |
○ |
○ |
○ |
水圧 |
△ |
△ |
○ |
浮力又は揚圧力 |
△ |
△ |
○ |
乾燥収縮の影響 |
△ |
△ |
△ |
地盤反力 |
○ |
○ |
○ |
従荷重 |
温度変化の影響 |
△ |
△ |
△ |
地震の影響 |
△ |
○ |
○ |
○:必ず考慮する荷重 △:一般には考慮する必要のない荷重 ×:考慮する必要のない荷重 -:記載無し
上の荷重に任意荷重(分布荷重、集中荷重、モーメント荷重)を組合わせて考慮することが出来ます。
また、適用基準に関わらず、荷重の組合せを行うことが出来ます。