エクシードシリーズ

斜面の安定計算 Ver.9

斜面の安定計算 Ver.9

  • 概要・特徴
  • 機能・仕様
  • 価格・購入

斜面の安定計算 Ver.9

斜面の安定性を確認するため円弧すべり・複合すべり・直線すべりなどを用い安全率や必要抑止力の計算を行います。
斜面対策工オプション

Ver.9 リリース日:2024.7.29
Ver.9 改良内容
機能アップ履歴

システム概要

本システムは斜面の安定計算、液状化の検討を行うプログラムです。
斜面の安定計算では、円弧すべり・複合すべり・直線すべりなどを用い、最小安全率及び必要抑止力を算出します。
安全率に対する土質定数(C-tanφ)を計算する逆算法にも対応します。
盛土等防災マニュアルの解説、宅地防災マニュアルの解説(第三次改訂版)の「谷埋め型造成盛土の安定計算」ができます。

入力画面(土質定数)
入力画面(斜面形状確認)
入力画面(解析方法)
入力画面
(面定義)
計算結果画面(安定計算)
計算結果画面(計算結果図)
印刷プレビュー(設計条件)
印刷プレビュー(計算結果詳細)
計算結果画面(液状化の検討)

適用基準・参考文献

  • 道路土工 切土工・斜面安定工指針  平成21年6月 (日本道路協会)
  • 道路土工 軟弱地盤対策工指針(昭和61年度版)  昭和61年11月 (日本道路協会)
  • 設計要領 第一集 土工編(第6章を除く)  平成24年7月 (東・中・西日本高速道路)
  • 建設省河川砂防基準(案)同解説 設計編[Ⅰ]  平成9年10月 (日本河川協会)
  • 防災調節池等技術基準(案) 増補改訂版  平成19年9月 (日本河川協会)
  • 高規格堤防盛土・設計施工マニュアル  平成12年3月 (リバーフロント整備センター)
  • 貯水池周辺の地すべり調査と対策  平成7年9月 (国土開発技術研究センター)
  • フィルダムの耐震設計指針(案)  平成3年6月 (国土開発技術研究センター)
  • ダム設計基準  昭和53年8月 (日本大ダム会議)
  • 多目的ダムの建設 調査編  平成17年6月 (ダム技術センター)
  • 土地改良事業計画設計基準計画「農地地すべり防止対策」 令和5年2月 (農水省農村振興局)
  • 土地改良事業設計指針 「ため池整備」  平成27年5月 (農業農村工学会)
  • 土地改良事業計画設計基準 設計 ダム 技術書[フィルダム編] 平成15年4月 (農水省農村振興局)
  • 港湾の施設の技術上の基準・同解説  平成19年9月 (日本港湾協会)
  • 鉄道構造物等設計基準・同解説 土構造物  平成19年1月 (鉄道総合技術研究所)
  • 土質工学ハンドブック  平成3年10月 (土質工学会)
  • 河川堤防の構造検討の手引き  平成14年7月 ((財)国土技術研究センター)
  • 宅地防災マニュアルの解説(第三次改訂版)  令和4 年 2月 (宅地防災研究会)
  • 盛土等防災マニュアルの解説 令和5年11月 (盛土等防災研究会)
  • 道路土工 盛土工指針  平成22年4月 (日本道路協会)
  • 道路土工 軟弱地盤対策工指針(平成24年度版)  平成24年8月 (日本道路協会)
  • 採石技術指導基準書  平成15年8月 (経産省資源エネルギー庁)
  • 土地改良施設 耐震設計の手引き  平成16年3月 (農業土木学会)
  • 道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編  平成29年11月 (日本道路協会)
  • 道路土工要綱(平成21 年度版)  平成21年6月 (日本道路協会)

機能および制限

すべり形態

分割法により次の4つのすべり形態から安定計算(安全率の計算、必要抑止力の計算)が行えます。

  • 円弧すべり
  • 複合すべり(円-直線-円、円-直線、直線-円、円-円)
  • 直線すべり
  • 折れ線すべり

安定計算の計算式

下表の中から計算式を選択できます。

出典等 順法(安全率Fを求める) 逆算法(土質係数C, φを求める)
円弧
すべり
複合
すべり
直線
すべり
折線
すべり
円弧
すべり
複合
すべり
直線
すべり
折線
すべり
道路土工 切土工・斜面安定工指針
(平成21年度版)
○1 ○1 ○1 ○1 ○1 ○1 ○1 ○1
道路土工 軟弱地盤対策工指針
(昭和61年度版)
○2 ○1 ○3 ○2
設計要領 第一集 ○3 ○1 ○3 ○1
建設省河川砂防基準(案)同解説 設計編 ○2 ○1 ○2 ○1
防災調節池等技術基準(案) ○1 ○1
高規格堤防盛土・設計施工マニュアル ○2 ○2
貯水池周辺の地すべり調査と対策 ○1 ○1 ○1 ○1
フィルダムの耐震設計指針(案) ○3 ○3
ダム設計基準 ○1 ○1
多目的ダムの建設 調査編 ○1 ○1
土地改良事業計画設計基準計画
「農地地すべり防止対策」
○1 ○1
土地改良事業設計指針 「ため池整備」 ○1 ○1
土地改良事業計画設計基準
 設計 ダム 技術書[フィルダム編]
○2 ○1 ○2 ○1
港湾の施設の技術上の基準・同解説 ○3 ○1 ○1 ○3 ○1 ○1
鉄道構造物等設計基準・同解説 土構造物 ○5 ○1 ○5 ○1
土質工学ハンドブック ○1 ○2 ○2 ○2 ○2 ○2 ○2
河川堤防の構造検討の手引き ○1 ○1
宅地防災マニュアルの解説(第三次改訂版) ○2 ○2 ○2 ○2 ○2 ○2
盛土等防災マニュアルの解説 ○5 ○4 ○4 ○5 ○4 ○4
道路土工 盛土工指針
(平成22年度版)
○1 ○1 ○1 ○1
道路土工 軟弱地盤対策工指針
(平成24年度版)
○2 ○1 ○2 ○1
採石技術指導指針 ○1 ○1
土地改良施設耐震設計の手引き ○1 ○1
簡易ビショップ法(間隙圧比ruを用いた場合) ○1
簡易Junbu法 ○1 ○1
Junbu法 ○1 ○1
無限斜面法(全応力法) ○1 ○1 ○1 ○1
無限斜面法(有効応力法) ○1 ○1 ○1 ○1
フェレニウス法 ○1 ○1 ○1 ○1 ○1

○1~5の数字は、計算式の数を表示しています。

指定条件の設定

以下のような条件を設定できます。

  • 円弧すべりの中心位置指定方法が選択できます。
    ・メッシュ法
    ・2次メッシュ法
    ・自動追跡法
  • 円弧ラインの指定が以下の内容で設定できます。
    ・NCL(Never Cut Line) :指定された線分を横切る円弧を計算しない
    ・MCL(Must Cut Line) :指定された線分を横切る円弧のみ計算
    ・内方点(ミニマムポイント) :指定された座標を円弧内に含む場合のみ計算
    ・外方点(マキシマムポイント) :指定された座標を円弧内に含まない場合のみ計算
  • 半径指定方法の選択ができます。
    ・最大・最小半径 
    ・底部のY座標
    ・円弧の通過点
    ・円弧の接線
  • 常時と地震時(レベル1、レベル2)とを同時に検討できます。
  • 円弧すべり、複合すべりの場合は、常時と地震時で別々のすべり面を設定する事ができます。
  • 1つの地層内の深さによる粘着力変化の設定ができます。
  • 地表上の鉛直方向荷重及び水平方向荷重が考慮できます。
     (常時及び地震時考慮の選択、抵抗力及び滑動力考慮)
  • 引張亀裂が考慮できます。
  • 地震時慣性力、水平荷重の作用位置を「スライス重心」・「スライス底面」から選択できます。
  • 円弧端の上流・下流の静水圧を考慮できます。(「フィルダム編」・「ため池整備」除く)
  • 盛土等防災マニュアル、宅地防災マニュアル基準の「谷埋め型造成盛土の安定計算」ができます。
  • 「土地改良耐震設計の手引き」を選択した場合、簡易堤体沈下量の計算ができます。

制限条件

  • 総各点数・・・・・・・・・1000点
  • 地層ブロック数・・・・・・100層
  • 1地層ブロック構成点数・・・200点
  • 水面を構成する点数・・・・50点
  • 引張亀裂を構成する点数・・50点
  • 上載荷重数・・・・・・・・40
  • NCL、MCL・・・・・・本数は制限なし、1本当り100点
  • 内方点、外方点・・・・・・50点
  • 円弧すべりの中心点数・・・X方向(99分割)、Y方向(99分割)
  • 総補強材本数・・・・・・・500本
  • 折れ線すべり・・・・・・・50点

入力

  • DXF形式・CSV形式のデータ読み込みにより、地層ブロックを取り込むことができます。
  • 背景、線、地層の色を任意で指定できます。
  • 必須項目を色分けし入力漏れを防ぎます。
  • 一定間隔でデータファイルを自動的に保存することができます。
  • 「圧密沈下の計算」(別売)と連携して沈下後の形状データを取り込むことができます。

出力

  • 表題、土質条件、中心点の安全率、安全率コンターの表示が選択可能です。
  • 分割片の表示が可能です。
  • 計算結果図をDXF形式で出力することが可能です。

ニューマーク法による円弧すべりの計算

  • 「ニューマーク法による円弧すべりの計算」(無償オプション)により、加速度波形を考慮したすべり土塊の剛体変形量(滑動変位量)を求めることができます。

逆算法

  • 安全率を仮定して地層の強度定数(C-φ)を推定することができます。
  • 逆算法では、C(粘着力)またはφ(内部摩擦角)を指定することも出来ます。
  • 無補強状態の斜面のみが対象となります。

対策工検討

  • 斜面対策工オプション(別売)と連動して下記の対策工を検討することができます。
    • 切土補強土工法
    • グラウンドアンカー工法
    • ジオテキスタイル補強盛土工法
    • サンドコンパンクションパイル工法
    • 抑止杭工法
    • のり枠工法
    • 押え盛土工法

液状化の検討

液状化の判定方法

  • 地震時の液状化の判定を行い、レベル1、レベル2(タイプⅠ、タイプⅡ)の低減係数Deを計算します。また、液状化指数PLを算出します。
  • 土質定数は50層、N値40個まで設定できます。
  • 解析式「道路土工軟弱地盤対策工指針:液状化地盤の安定計算」、「高規格堤防盛土設計(ΔU法)」、「土地改良施設耐震設計の手引 過剰間隙水圧を考慮した安定計算(ΔU法)」、「土地改良事業設計指針(ため池整備) 過剰間隙水圧を考慮した安定計算(ΔU法)」、「盛土等防災マニュアルの解説 過剰間隙水圧を考慮した安定計算」を選択された場合、液状化の検討で算出した抵抗率:FL値を適用することができます。
  • 液状化指数PL値を求めることができます。

適用基準・参考文献

  • 道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編  平成24年3月 (日本道路協会)
  • 道路土工 軟弱地盤対策工指針  平成24年8月 (日本道路協会)
  • 道路土工要綱  平成21年6月 (日本道路協会)
  • 土地改良事業設計指針 「ため池整備」  平成27年5月 (農業農村工学会)

価格

斜面の安定計算 Ver.9

新規購入費 
(初年度サブスクリプション費用含む)
198,000円(税込)
サブスクリプション費用(2年目以降) 49,500円(税込) 年単位でのご契約
サブスクリプション制度とは
短期レンタル(1ヵ月間) 99,000円(税込)

災害対策セット(土工)

まとめてご購入いただいた場合、セット価格にてご提供できます。

災害対策セット(土工)

396,000円(税込)

『斜面の安定計算 』【198,000円(税込)】

斜面対策工オプション』 【99,000円 (税込) 】

落石防護擁壁の設計』 【110,000円 (税込) 】

落石防護網・柵の設計』 【165,000円 (税込) 】

資料DL・お問合せ

オンライン個別相談会

当社ソフトウェアを新規で導入ご検討中のお客様向けの個別相談会を実施しております。
最大60分、オンラインで実施いたします。下記よりご希望日時を選択してください。

他製品とのデータ連動

斜面対策工オプション

安全率を満たさない場合の対策を検討できます。

圧密沈下の計算

沈下後の安定計算を行うことができます。

ニューマーク法による円弧すべりの計算

加速度波形を考慮し、滑動変位量を求めます。
サブスクリプション契約特典機能

堤体の安定計算

地盤データファイルのインポート/エクスポート機能により入力データを相互に読み込み可能です。
【格点座標、地層ブロック、土質定数、液状化データ(土質定数、 N値)等】

サブスクリプションサービス

  1. ボリュームライセンスの提供(1製品2チケット)
  2. フローティングライセンスに対応
  3. メンテナンス&アップグレードフリーサービス
  4. サポートサービス(メール・Web・電話)
  5. 綜合メニューランチャーの提供

※ライセンス数:ご購入いただいた製品の数
※チケット数 :ご購入いただいた製品を同時に起動できる台数
サブスクリプションサービスの詳細ページヘ
>>https://www.sogonet.co.jp/subscription/

ご使用・ご提供方法

  • 対応OS Windows 10・11
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