「BOXカルバートの設計 Ver.2」をリリースしました。

BOXカルバートの設計 Ver.2 改良内容

※BOXカルバートの設計Ver.2は「ボックスカルバートの設計」「ボックスカルバートの耐震設計」の後継製品となります。
 BOXカルバートの設計Ver.2では主に「ボックスカルバートの設計」の計算機能を踏襲して機能拡張しました。
※「ボックスカルバートの設計」からの踏襲ではなく、BOXカルバートの設計Ver.2で機能改良された内容については赤字で記載しております。

  1. 表形式の入力で、コピー&ペーストが可能になりました。
    ショートカットキー(Ctrl+c、Ctrl+v)でも実行可能です。
    ExcelからのコピーやExcelへのペーストも可能です。


  2. 入力エラーがある場合、より分かりやすくエラーアイコンが表示されるようにしました。
    アイコンにマウスポインタを当てる事でエラー内容が表示されます。



  3. カルバート形状「2層ボックス」が選択可能になりました。
    ※2層ボックス選択時は常時のみの計算となります。


  4. 構造種別「プレキャストRC」が選択可能になりました。
    ※単ボックス選択時に有効になります。


  5. 浮き上がりに対する検討で設計範囲が選択可能になりました。


  6. 浮き上がりに対する検討で常時計算時の参考文献が選択可能になりました。
    「土地改良事業計画設計基準 設計(水路工)」選択時は、照査がNGになった場合「必要張出し長の計算」「必要土被り厚の計算」を行います。


  7. 浮き上がりに対する検討で地震計算時の摩擦抵抗面が選択可能になりました。
    QS(上載土のせん断抵抗)およびQB(ボックス側面の摩擦抵抗)の計算において、計算に用いる地層の範囲を決定します。


  8. 基礎形式で杭基礎(連成ばね)が選択可能になりました。
    杭の設計は「道路橋示方書・下部工編」により、変位法で計算します。
    【基礎形式の選択】

    【杭基礎データの入力画面】


    杭基礎を選択した場合、計算実行後に「杭基礎の設計(H24道示版)」と連動する事が可能です。
    ボックスカルバート底面の作用力を杭基礎データとして保存して連動し、杭基礎の設計を通常の変位法にて行うことが出来ます。


  9. 許容地盤支持力の自動設定が選択可能になりました。
    「自動設定」を選択した場合、計算に必要な諸設定を「許容鉛直支持力度の入力画面」画面内で設定します。


    【許容鉛直支持力度の入力画面】
    許容支持力度の計算は「道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編 H24」の「10.3.1 基礎底面地盤の許容鉛直支持力」に従って求めます。


  10. 「ハンチの扱い方」>「有効高に考慮する」設定が曲げ応力度、せん断応力度照査位置のそれぞれに指定可能になりました。


  11. 隅角部の曲げモーメントシフトを選択した場合に、せん断照査位置の断面力も考慮するかどうか選択可能になりました。
    せん断照査時の軸力による補正係数「CN」についてシフトした軸力を考慮するかの選択となります。


  12. 地盤ばねの設定で「せん断ばね作用部材」も設定可能になりました。


  13. 鉛直方向地盤反力係数に対する水平方向せん断地盤反力係数の比(λ)の設定が可能になりました。(せん断ばね定数を算出する際に用いる係数)
    分数または小数での指定が可能です。


  14. 構造寸法の入力において、斜角を設定することが可能になりました。
    斜角を設定すると、自動的に斜長の幅を用いた寸法幅で計算します。


  15. 2連ボックスの場合の浮力について、換算方法が選択可能になりました。
    浮力の荷重強度を底版軸線幅に換算する計算での換算方法を選択することができます。


  16. 発泡スチロールによる土圧軽減が設定可能になりました。
    単位体積重量も指定可能することで、鉛直土圧の計算において発泡スチロールの重量を考慮する事が可能です。


  17. 踏掛版受台の設定が可能になりました。
    左踏掛版、右踏掛版それぞれで設定可能です。
    左右のどちらか片方だけの設定も可能です。


  18. 鉄筋定着長の計算指定がより詳細に設定可能になりました。
    また、「土地改良事業計画設計基準 設計(水路工)」選択時の計算内容を見直し、基準に準拠した計算内容に改善しました。
    「土地改良事業計画設計基準 設計(水路工)」選択時は「Asc/Acによる低減」を考慮するかどうか選択可能です。


  19. 鉛直土圧係数、水平土圧係数が複数設定可能になりました。
    複数の土圧係数で同時に計算することが可能になりました。

    複数設定した土圧係数は、どちらを用いて計算するか荷重ケースで選択する事ができます。


  20. 地盤定数の入力制御を見直し、計算に必要な項目のみ入力対象とするようにしました。
    これにより、必要最小限の土質データの入力で計算が行えるようになりました。
    (例:常時のみの場合)


  21. 深度別補正係数の直接指定が可能になりました。
    「道路土工 カルバート工指針」選択時に有効になります。


  22. サイロ土圧の設定が可能になりました。
    左側、右側それぞれで設定可能です。


  23. 群衆荷重選択時、荷重の作用範囲が選択可能になりました。
    群衆荷重による等分布荷重の載荷範囲をそれぞれで指定可能です。
    「頂版」を選択すると頂版範囲に鉛直土圧として載荷されます。
    「背面」を選択すると左右側壁に水平土圧として載荷されます。
    ・単ボックス、2層ボックス

    ・2連ボックス


  24. 任意活荷重の設定が可能になりました。
    任意活荷重と荷重(距離L、荷重P)をそれぞれ最大5件まで設定可能です。


  25. 任意荷重の設定で、温度荷重の割り増しの考慮の有無が選択可能になりました。
    割り増しを考慮した場合、許容応力度が1.15倍されます。


  26. 内空荷重の設定が可能になりました。
    舗装、路盤、土砂重量および活荷重の設定が可能です。
    2連ボックスの場合、左右のどちらか片方だけの設定も可能です。


  27. 3次元構造図が追加されました。
    カルバート形状のイメージを画面上で確認することが可能です。


  28. 出力選択時に、出力対象の荷重ケースが選択可能になりました。
    採択ケースを選択すると、各部材および詳細位置で選択されたケースを対象として出力します。
    ケース選択では判定結果を確認しながら出力対象を選択する事が可能です。
    さらに、計算過程(荷重計算結果、フレーム計算結果等を出力するかどうか)も対象とするかどうかも指定可能です。

    これにより、荷重ケースが多い場合に出力ページ数を抑える事が可能となります。


  29. 縦方向の計算において、断面方向の計算と同様に以下の点が改善されました。
    ・カルバート形状「2層ボックス」が選択可能になりました。
    ・構造種別「プレキャストRC」が選択可能になりました。
    ・発泡スチロールによる土圧軽減が設定可能になりました。
    ・地盤定数の入力制御を見直し、計算に必要な項目のみ入力対象とするようにしました。

  30. 縦方向の計算において、継手による断面力の低減係数ξの計算方法について「簡易法」「詳細設計法」から選択可能になりました。


  31. 縦方向の計算において、鉛直土圧係数が自動設定、直接指定のどちらで計算するか選択可能になりました。
    「自動設定」の場合、準拠指針に応じて鉛直土圧係数を計算します。
    ・「道路土工 カルバート工指針」「下水道施設の耐震対策指針と解説」の場合は土被り、内空高、カルバート幅に応じた鉛直土圧係数を用いて計算します。
    ・「土地改良事業計画設計基準 設計(水路工)」では鉛直土圧係数=1.0として計算します。


  32. 縦方向の計算において、地盤反力が区間で設定可能になりました。
    最大10区間まで設定可能です。各区間に最大50層まで変形係数が設定可能です。


  33. 縦方向の計算において、荷重図が追加されました。
    ※ここでの荷重は載荷範囲を示すもので、荷重の大きさを示すものではありません。


  34. 縦方向の計算において、断面力図が追加されました。
    荷重ケース(常時、地震時)毎に、モーメント図、せん断力図を確認することが可能です。


  35. ウイングの計算機能が追加されました。
    【計算モード】
    計算モードに、新たに「ウイングの設計」が追加されます。


    【入力画面】
    ウイングの形状は下図の4タイプから選択して計算可能です。



    【計算結果画面】
    画面サイズを大きめに設定して、各計算結果を見やすく配置しております。


    【印刷プレビュー】
    左呑口、右呑口ごとにアウトラインを設定して分かりやすい構成に整えました。


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