重力式擁壁の設計 Ver.13の改良内容
準拠指針に「防災調整池等技術基準」を新たに追加しました。
※参考文献:改定新版 建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[Ⅰ][Ⅱ]

重力式コンクリートダム(調整池)に類する構造形式として、地震慣性力・揚圧力・静水圧・泥圧・地震時動水圧等の外力を考慮した設計計算を行います。
当機能実装に伴い追加した入力項目については以下の通りとなります。
1.「貯水池の条件」を追加いたしました。

貯水池の水位状態を 「設計洪水位(H.H.W.L)」「サーチャージ水位(H.W.L)」「常時満水位(N.W.L)」「最低水位(L.W.L)」 から自由に設定できます。
また、水平方向の泥圧の計算については、「泥圧に関する条件」で設定した貯留池内に堆積する泥圧に関する諸条件に基づいて自動計算を行います。
地震時動水圧の計算における作用面については自動設定で手軽に行うことができますが、「手動で設定」として任意に設定することも可能です。
地震時動水圧の計算方法については、地震時動水圧の作用面(鉛直面or傾斜面)によって、以下の計算式を用いて計算します。
・地震時動水圧の作用面が傾斜面の場合:Zangarの式

・地震時動水圧の作用面が鉛直面の場合:Westergaardの式

2.全体形状図(貯水池)を追加いたしました。 
「貯水池の条件」で入力する貯水池の水位状態や、躯体形状などの入力状況をリアルタイムで確認できます。
なお、表示する水位については個別に表示するか全てまとめて表示するかを切り替えることが可能です。
3.「安定計算条件」(当基準選択時専用)を追加いたしました。 
安定照査は 転倒照査・滑動照査・支持力照査 から照査項目を選択できます。
転倒照査では偏心量による照査で判定します。
滑動照査では滑動抵抗力等から求まる滑動安全率による照査で判定します。
支持力照査では基礎地盤の許容支持力度の入力に対しての照査を行いますが、同時に堤体コンクリートの許容圧縮応力度に対する照査を行うことも可能です。
4.「荷重ケースの編集」(当基準選択時専用)を追加いたしました。 
設定した貯水池の水位状態や荷重パターンを自由に設定できます。
(水位設定については空虚とすることもできます。)
左上の「Case一括作成」ボタンより、自動で固定パターンの荷重ケースを設定することも可能です。
「貯水池の条件」の「地震時動水圧の作用面の設定方法」で「手動で設定」を選択した場合に、当画面にて荷重ケースごとに「鉛直面」「傾斜面」の何れかを設定できます。
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