Question [No.213205]

最小土圧(Pa=0.3∑γ・hなど)の考え方を教えて。

Answer

主働土圧における最小土圧は、地表面付近の土質が粘性土の場合に適用される考え方です。
粘性土の粘着力は主働土圧の計算において、抵抗成分として働いてしまう性質があることから、cの値が大きいほど主働土圧が小さくなり、条件によっては負の土圧(土圧が作用しない状態)となる場合もあります。これでは、土留め壁の安全側の設計計算が成立しないため、各指針で最小土圧を定めています。

仮設構造物工指針では、最小土圧をPa=0.3Σγ・hとして便宜上砂質土とみなして、土圧の下限値を規定しています。
一方で砂質土の場合は、この最小土圧の考え方を適用する必要が無いことから、そのまま通常の土質条件によって決まる主働土圧計算が行われます。
  


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