Question [No.203993]
河口部での河川の不等流計算をしており、下流端断面に指定水深で設定して計算実行すると、限界水深に置き換えた計算となる。指定水深で計算する方法を教えて。
シリーズ:エクシード
製品: 不等流の計算
カテゴリー:土木技術の考え方・プログラムの考え方
更新: 2024年12月27日
Answer
「常流として下流から上流へ計算」の場合、開始水深に限界水深より低い高さを設定しても、水理理論上、計算はできません。 開始水深が限界水深より低い水深となるのは、射流の流れの場合であり、その場合は上流から下流に向かっての不等流計算となるため、下流端の出発水位で与えるものではないためです。
河口部の河川では、潮位が河川の等流水深より高い場合は、潮位の影響を受けてバック水位となる場合が多いですが、全ての河川で必ずそうなるものではありません。 河口付近での河床高が比較的高い敷高となっている河川では、バック水位の影響を受けずにそのまま落差工のように下流端で自己流(限界水深)が生じて、海に流入する場合もあり得ます。 そのような条件の場合は、始点条件を「限界水深」に設定して計算してください。