Question [No.204543]

対象河川区間で部分的に河床勾配がきつくなったり、逆に緩やかになったりと、射流と常流の流れが混在するような自然河川の不等流計算を行っています。 このような場合、「混在計算」でよいのか教えて。

Answer

なんでも「混在計算」で行えば、正しい計算結果が得られるということではありません。 不等流計算の場合、特に自然河川では、測点ごとの断面形状と各区間の勾配が全て異なることが大半であるため、計算モデルによって、その判断は異なります。 また、何を目的として不等流計算を行っているかによっても、「常流計算」「射流計算」「混在計算」の選択判断が異なってきます。 大半の目的は、設計流量を流したときのピーク水位を知りたいということかと思われますが、この場合は、「常流計算」を主体とした水位計算を行うのが、その目的に最も沿った結果であると言えます。その場合、計算実行中に「射流区間が存在します。混在計算に置き換えますか?」の選択メッセージが表示されることがありますが、常流の流れで続行させる場合は、「いいえ(N)」を選択するようにしてください。なお、どうしても、目的の水位結果が得られないような場合は、落差や勾配が大きく変わる測点など限界流が発生する支配断面を起点として、その下流側と上流側にそれぞれ計算区間を分けて、個別に計算させることで解決できる場合がよくあります。


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