Question
切土補強における低減係数λを考慮する理由を教えて。
シリーズ:エクシード
製品: 斜面の安定計算
、斜面対策工オプション
カテゴリー:土木技術の考え方・プログラムの考え方
更新: 2025年02月10日
Answer
初めに、低減係数λは設計引張力の計算に使用します。
Td=λ・Tpa
ここに、
Td:設計引張力(1本当り)(kN/本)
λ:補強材の引張力の低減係数
Tpa:補強材の許容補強材力(kN/本)
ここで、補強材の引張力は地山が変形して始めて発生するものであり、地山の変形と地山・補強材の相互作用に依存することから、
実際に補強材に発生する引張力は許容値Tpa(補強材の許容補強材力)とはならない場合があります(Td≠Tpa)。
上記から、補強効果を極限つり合いの安定計算式に導入する場合低減が必要となります。
(出典:切土補強土工法設計・施工要領 令和6年7月 東日本高速道路株式会社 他 P27)