Question [No.242414]

流下能力算定時の流速計算には、"ルチハ式"、"マニング式"、"クラーベン式"のどれを適用すればよいでしょうか?

Answer

到達時間の算出方法で「等流流速法」を選択された場合に有効となり、選択できます。
"ルチハ式"、"クラーベン式"は、等流流速法ではなく、厳密には簡便計算式や経験式に分類されます。
設計の詳細さや現場条件に応じて、どの方法を適用するか選択してください。

項目 ルチハ式 マニング式 クラーベン式
主な入力要素 流路の高低差: h
流 路 長 : L
粗度係数 : n
 径   深     : R
縦断勾配 : I
勾配: I
流速: C
適用範囲 簡易計算、現場での概算に適用 等流状態が成立する自然河川や人工水路 勾配が一定の水路や排水路
詳細さ 概算的 詳細な計算が可能 概算的
分類 経験式(簡便式) 等流流速法 経験式(簡便式)
計算の目的 高低差からの簡易な流速計算 詳細設計での正確な流速算定 勾配による流速の概算
メリット 計算が簡単
入力項目が少ない
正確
幅広い適用範囲
簡便
勾配の影響を直接反映
デメリット 詳細な条件を考慮しない 計算に多くのデータが必要 条件が限定される
小規模な河川の概算流速
仮設計段階
自然河川や人工水路の設計 宅地造成地の排水路
農業排水路

大規模宅地造成に伴う調整池、防災調節池等技術基準(案)では、開発前:Rziha(ルチハ)式、開発後:Manning式や土研式、Kinematic Wave理論式により、計算されているようです。

 


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