Question [No.242414]
流下能力算定時の流速計算には、"ルチハ式"、"マニング式"、"クラーベン式"のどれを適用すればよいでしょうか?
シリーズ:エクシード
製品: 排水設計
、排水設計(Light版)
、調整池(防災調節池)容量算定システムEX
、調整池(防災調節池)容量算定システムST
タグ: クラーベン
、マニング
、ルチハ
、排水設計
、流下能力
、流速計算
、等流等速
カテゴリー:土木技術の考え方・プログラムの考え方
更新: 2025年01月10日
Answer
到達時間の算出方法で「等流流速法」を選択された場合に有効となり、選択できます。
"ルチハ式"、"クラーベン式"は、等流流速法ではなく、厳密には簡便計算式や経験式に分類されます。
設計の詳細さや現場条件に応じて、どの方法を適用するか選択してください。
項目 |
ルチハ式 |
マニング式 |
クラーベン式 |
主な入力要素 |
流路の高低差: h 流 路 長 : L |
粗度係数 : n 径 深 : R 縦断勾配 : I |
勾配: I 流速: C |
適用範囲 |
簡易計算、現場での概算に適用 |
等流状態が成立する自然河川や人工水路 |
勾配が一定の水路や排水路 |
詳細さ |
概算的 |
詳細な計算が可能 |
概算的 |
分類 |
経験式(簡便式) |
等流流速法 |
経験式(簡便式) |
計算の目的 |
高低差からの簡易な流速計算 |
詳細設計での正確な流速算定 |
勾配による流速の概算 |
メリット |
計算が簡単 入力項目が少ない |
正確 幅広い適用範囲 |
簡便 勾配の影響を直接反映 |
デメリット |
詳細な条件を考慮しない |
計算に多くのデータが必要 |
条件が限定される |
例 |
小規模な河川の概算流速 仮設計段階 |
自然河川や人工水路の設計 |
宅地造成地の排水路 農業排水路 |
大規模宅地造成に伴う調整池、防災調節池等技術基準(案)では、開発前:Rziha(ルチハ)式、開発後:Manning式や土研式、Kinematic Wave理論式により、計算されているようです。