Question [No.223099]
鋼矢板護岸の設計計算で、シルト系土質が主体であるため土質条件を「粘性土」として設定していますが、仮想地盤面が計算されません。理由を教えて。
シリーズ:エクシード
製品: 自立式矢板(護岸・水路)の設計
カテゴリー:土木技術の考え方・プログラムの考え方
更新: 2024年03月12日
Answer
粘性土層から成る場合、各層ごとの粘着力Cは一様(深度方向の粘着力増分無し)とみなされているのが一般的です。そのため、各層の設定モデルによっては、土圧計算を深さ方向に進めていっても「受働土圧<主働土圧」の状態が続き、仮想地盤面の条件となる「受働土圧>主働土圧」の関係に至らない(つまり交点が見つからない)ことがあります。このような状態に至ったときは、計算中断し仮想地盤面が見つからないと判断します。