Question [No.BOX014M]

ボックスカルバートの断面計算で、土被り0.2m程度(下限値0.4m以下にあたる)の地表を活荷重「並行」載荷で作用させる場合、「荷重分布幅の下限値」(土被りが0.4m以下となるときは縦断方向の荷重分布幅を1.0mとみなす)の「考慮する/考慮しない」はどのように考えて選択すればよいでしょうか?

Answer

「土地改良基準(水路工)」では、その旨の記載があるため「荷重分布幅の下限値」は「考慮する」という設定になりますが、「道路土工カルバート工指針」や「下水道施設耐震設計指針」らではそれらの記載がありません。このような場合は技術者による判断となりますが、理由のうえでは土地改良基準に記載されているように「荷重分布幅の下限値」(下限値:0.4m以下)は「考慮した」として計算した方がよいと考えられます。

【理由】縦断方向の荷重分布幅は単位幅1.0mに等分布作用させるという設計計算であり、土被りが0.4mでB=2 ✕ 0.4+0.2=1.0mとなり、土被りが0.4m未満の場合には、分散による荷重分布幅が1.0m未満となります。その分布載荷幅1.0m未満で算出された分布荷重を単位幅1.0mの分布荷重として与えてしまう。これは実際の総荷重より過大な荷重を与えた設計とも捉えられ、いわゆる過大設計と解釈されてしまう場合があるので注意する必要があります。


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