総合カタログ
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■システム概要 本システムは、ブロック積擁壁・大型ブロック積擁壁・混合擁壁と3種類の擁壁の設計を行う事ができます。 大型ブロック積擁壁については断面計算も行えます。 ■適用基準・参考文献 ・道路土工 擁壁工指針  平成24年7月 (日本道路協会) ・盛土等防災マニュアルの解説  令和5年11月 (盛土等防災研究会) ・宅地防災マニュアルの解説(第三次改訂版)  令和4年2月 (宅地防災研究会) ・土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計「農道」  令和6年3月 (農林水産省農村振興局) ・土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計「水路工」平成26年3月(農業農村工学会) ・大型ブロック積擁壁設計・施工マニュアル  平成16年6月 (土木学会四国支部) ・土地改良事業標準設計図面集「擁壁工」利用の手引き 平成11年3月 (農林水産省構造改善局) ■■ブロック積擁壁 ■作用荷重 ・荷重状態は次の通りです。 常時(活荷重無視)、常時(活荷重考慮)、地震時(レベル1、2、大地震時、中地震時)、衝突時※1、風時※1、フェンス荷重時※2 ※1 衝突時、風時は「道路土工 擁壁工指針」、「土地改良」の何れかを選択した場合有効となります。 ※2 フェンス荷重時は「盛土等防災マニュアル」を選択した場合のみ有効となります。 ・各荷重ケースについて浮力考慮・無視並びに揚圧力考慮・無視が計算できます。 ・計算できるケースは12ケースまでできます。 ・土圧の計算方法は、準拠指針ごとに次の通りです。  ・道路土工 擁壁工指針・・・・・試行くさび法又はクーロン土圧  ・盛土等防災マニュアル・・・・・・試行くさび法又はクーロン土圧  ・土地改良・・・・・・・・・・・クーロン土圧 ・設計に用いる土圧・水圧分布形状は次の3種類から選択することができます。  ①土圧のみ ②土圧+水圧(背面) ③土圧+水圧(背面・前面) ・前面水位が背面の地下水位より高い場合の計算もできます。 ・任意荷重は、集中荷重およびモーメント荷重のみ対応できます。 ・「土地改良」選択時の上載荷重の換算方法は、「農道の方法」・「水路工の方法」から選択となります。 ・「農道の方法」を選択された場合、「盛土換算等分布荷重」を考慮するか、しないかの選択ができます。また、「水路工の方法」を選択された場合、「盛土高H0」を考慮するかしないかの選択ができます。 ・嵩上げ盛土高比を考慮できます。 ■安定計算 ・転倒、滑動、支持地盤の支持力に対する照査を行います。また地盤の許容支持力度を計算で求めることができます。 ・転倒に対する照査は選択となり、準拠指針ごとに以下の通りです。  ・道路土工 擁壁工指針・・・・・示力線・偏心距離・偏心距離と安全率・安全率  ・盛土等防災マニュアル・・・・・示力線・偏心距離・偏心距離と安全率・安全率  ・土地改良・・・・・・・・・・・示力線 ・転倒照査で偏心距離による照査を行う場合、照査対象の距離を「e(底版中心)」「d(つま先)」より選択できます。 ・滑動に対する照査は選択となります。(「道路土工 擁壁工指針」の照査に準じます) ・支持に対する照査は、地盤反力度に対して行います。 ・「土地改良」選択時には、ブロック積の限界高さを計算することができます。 ・安定条件の安全率(転倒・滑動・支持)を各ケースごとに直接入力できます。 ・底面傾斜を考慮した滑動照査ができます。 ■■大型ブロック積擁壁 大型ブロック積擁壁設計・施工マニュアル(土木学会四国支部)に準拠しています ■形式 ・構造形式について 「道路土工 擁壁工指針」を選択した場合は、「通常ブロック積擁壁に準じる」及び「もたれ式擁壁に準じる」の2つから選択できます。「大型ブロック積マニュアル」では、構造形式の選択はございません。 ・ブロック設置について 「大型ブロック積マニュアル」では、ブロックの設置を「水平設置」、「斜め設置」の2通りから選択できます。 「道路土工 擁壁工指針」は、「水平設置」のみとしています。また、段数は1段のみとしています。 ■作用荷重 ・荷重状態は次の通りです。  常時(活荷重無視)、常時(活荷重考慮)、地震時(レベル1、2)、衝突時、風時 ・計算できるケースは12ケースまで可能です。 ・土圧の計算方法は、準拠指針ごとに次の通りです。  ・道路土工 擁壁工指針・・・・・試行くさび法又はクーロン土圧  ・大型ブロック積マニュアル・・・試行くさび法 ・設計に用いる土圧・水圧分布形状は次の3種類から選択することができます。  ①土圧のみ ②土圧+水圧(背面) ③土圧+水圧(背面・前面) ・任意荷重は、集中荷重およびモーメント荷重のみ有効です。 ・控え長の異なるブロックを用いた場合の仮想壁面は、下図の『方法a』又は『方法b』からの選択となります。 (「大型ブロック積マニュアル」を選択時のみ有効) ・嵩上げ盛土高比を考慮できます。 ・雪荷重を考慮できます。自動車荷重と組み合わせる場合も考慮できます。 ■安定計算 ・転倒、滑動、支持地盤の支持力に対する照査を行います。また地盤の許容支持力度を計算で求めることができます。 ・転倒に対する照査は選択となり、準拠指針ごとに以下の通りです。  ・道路土工 擁壁工指針・・・・・偏心距離・偏心距離と安全率・安全率  ・大型ブロック積マニュアル・・・安全率 ・「道路土工 擁壁工指針」選択時に転倒照査で偏心距離による照査を行う場合、照査対象の距離を「e(底版中心)」「d(つま先)」より選択できます。 ・滑動に対する安定照査は選択となります。前面の受働土圧を考慮できます。 「大型ブロック積マニュアル」選択時の控え長の異なるブロックを用いた場合、断面変化位置での安定性の照査(転倒・滑動)を行います。 ・地盤反力度の算出について  「大型ブロック積マニュアル」選択時は、「地盤係数法」、「簡便法:切土擁壁」から選択になります。  「道路土工 擁壁工指針」及び「もたれ式擁壁に準じる」場合を選択された時は、「地盤係数法」、「簡便法」からの選択となります。「通常ブロック積擁壁に準じる」場合を選択された場合は、ブロック積擁壁と同様です。 ・「大型ブロック積マニュアル」選択時の盛土部擁壁で、その背後が車道の場合(嵩上げ盛土が無い場合)は必要控長及び最大地盤反力度を算出します。 ・安定条件の安全率(転倒・滑動・支持)を各ケースごとに直接入力できます。 ・「大型ブロック積マニュアル」選択時には、ガードレール基礎の設計を行うことができます。 ■断面計算 ・躯体の断面力算出では、自重、地震時慣性力、主働土圧、壁面の地盤反力などの荷重を考慮します。「道路土工 擁壁工指針」及び「もたれ式擁壁に準じる」を選択された場合は、躯体の断面計算を行います。但し、「通常ブロック積擁壁に準じる」を選択された場合は、安定計算のみです。 ■■混合擁壁 混合擁壁は、上部(ブロック積部)と下部(重力式部)についてそれぞれ計算を行います。 上部(ブロック積部)は、示力線による転倒の照査を下部(重力式部)は、転倒・滑動・支持に対する照査を行います。 ■作用荷重 ・荷重状態は次の通りです。 常時(活荷重無視)、常時(活荷重考慮)、地震時(レベル1、2)、衝突時※3、風時※3 ※3 衝突時、風時は「道路土工 擁壁工指針」のみ有効となります。 ・計算できるケースは12ケースまで可能です。 ・土圧の計算方法は、準拠指針ごとに次の通りです。  ・道路土工 擁壁工指針・・・・・試行くさび法又はクーロン土圧  ・土地改良利用の手引き・・・・・試行くさび法又はクーロン土圧 ・設計に用いる土圧・水圧分布形状は次の3種類から選択することができます。  ①土圧のみ ②土圧+水圧(背面) ③土圧+水圧(背面・前面) ・任意荷重は、集中荷重およびモーメント荷重のみ有効です。 ・土圧を無視する高さを考慮することができます。 ・「土地改良利用の手引き」選択時の上載荷重の換算方法は、「利用の手引き」、「水路工の方法」から選択となります。 ・下部(重力式部)に作用する土圧は、折れ曲がり壁に作用する土圧公式から算定します。 ・嵩上げ盛土高比を考慮できます。 ・下部(重力式擁壁部)を斜めにすることができます。 ・雪荷重を考慮できます。自動車荷重と組み合わせる場合も考慮できます。 ■安定計算 ・上部(ブロック積部)は、示力線による転倒の照査を選択出来ます。 ・「土地改良 利用の手引き」選択時には、ブロック積の限界高さを計算することができます。 ・下部(重力式部)は、転倒・滑動・支持に対する照査を行います。 ・滑動に対する照査は選択となります。前面の受働土圧を考慮できます。 ・下部の重力式擁壁に突起を考慮することができます。 ・安定条件の安全率(転倒・滑動・支持)を各ケースごとに直接入力できます。 ■突起の設計 ・計算できるケースは12ケースまで可能です。 ■■全体安定計算 ■適用基準 ・道路土工 切土工・斜面安定工指針  平成21年6月 (日本道路協会) ・道路土工 盛土工指針  平成22年4月 (日本道路協会) ・道路土工 軟弱地盤対策工指針  平成24年8月 (日本道路協会) ・宅地防災マニュアルの解説(第二次改訂版)  平成19年12月 (宅地防災研究会) ・建設省河川砂防基準(案)同解説 設計編[Ⅰ]  平成 9年10月 (日本河川協会) ・土地改良事業計画設計基準 設計 ダム 技術書[フィルダム編]  平成15年 4月 (農水省農村振興局) ・設計要領 第1集 土工編  平成26年 7月 (東・中・西日本高速道路株式会社) ・土質工学ハンドブック  平成3年 10月 (土質工学会) ■全体安定計算 ・全体安定計算としての円弧すべりの計算が行えます。 ・最小安全率、必要抑止力の計算を行います。 ・擁壁の断面形状、背面盛土、切土形状、前載土砂高を連動できます。 ・「円弧すべり」、「直線すべり」、「折れ線すべり」に対応しています。 ・上流、下流側の2つのすべり面を同時に計算することができます。

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