ため池水理計算

製品概要

ソフトウェアの概要

「ため池水理計算」は「土地改良事業設計指針「ため池整備」平成27年5月」に基づき、ため池における設計洪水流量の計算および洪水吐の「接近水路」、「調整部」、「移行部」、「放水路」、「減勢工」および「余裕高」の水理設計計算を行います。

設計洪水流量

A項流量(200年確率降雨から推定される洪水流量)、B項流量(洪水痕跡等から推定される最大洪水流量)、C項流量(類似流域の既往最大降雨から推定される最大洪水流量)の算出に対応し、最も大きい流量を設計洪水流量とします。※B項流量、C項流量は任意選択可能です。

ため池の貯留効果を考慮する事ができ、流入ハイドログラフは合理式と遅れ時間を考慮した合成合理式の選択が可能です。

洪水吐型式

水路流入型、正面越流型、側水路型の洪水吐型式に対応しています。
水路流入型 跳水型減勢工
落差工型減勢工
正面越流型 跳水型減勢工
落差工型減勢工
側水路型 跳水型減勢工
落差工型減勢工
減勢工は跳水型および落差工型に対応しており、跳水型減勢工として「副ダム型」、「USBRⅢ型」、「USBRⅣ型」に対応し、落差工型減勢工として「強制跳水型」、「インパクトブロック型」、「スロットグレーチング型」に対応しています。
跳水型 副ダム型
USBRⅢ型
USBRⅣ型
落差工型 強制跳水型
インパクトブロック型
スロットグレーチング型

入力

直感的な操作が可能

画面中央の「入力」ペインを縦スクロールすることで、入力する全項目が見渡せる事ができ、また、画面の右側には「設計条件一覧」ペインを表示し未入力項目や入力値の異常などが一目で確認できるようにするなど、操作しやすい工夫を凝らしています。
ため池水理計算(画面イメージ)
未入力項目がある状態で計算を実行した場合は画面に入力を促すメッセージを表示します。

入力項目の解説

入力項目の各カテゴリごとに「ヘルプ」ボタンを設置し、ボタンクリックで各入力項目の解説が画面上に表示されるようにしています。

記号説明図

入力項目や計算結果に表示される記号の凡例図(説明図)を表示し、何を示している項目なのかが理解できるよう工夫を凝らしています。

計算結果図

計算が完了すると、画面上にハイドログラフや洪水吐全体の平面図、縦断図を描画し水面形を一目で確認することができます。

計算

設計洪水流量

設計洪水流量はA項流量、B項流量、C項流量に対応し、最も大きい流量を設計洪水流量とします。各区分の流量は下表の計算方法のいずれかより選択が可能です。
また、ため池流域外からの用水路等の流入量を考慮することが可能です。
区分 算定区分 計算方法
A項流量 200年確率降雨から推定される洪水流量
「地区別降雨強度式」、「特性係数法」、「最小二乗法」より選択可能です。
また、降雨強度の計算については各計算方法に対応したタルボット式、シャーマン式、久野・石黒式、君島式の選択が可能です。
B項流量 洪水痕跡等から推定される最大洪水流量 現況洪水吐の流下能力と流量を直接指定することが可能です。※現況洪水吐の流下能力で算定する場合は、堰の有無や水路幅など、諸元の入力が必要になります。
C項流量 類似流域の既往最大降雨にから推定される最大洪水流量 既往最大洪水比流量曲線から求まる洪水流量と特性係数法から求まる洪水流量のいずれか大きい方の洪水流量を算定することができ、その2つのいずれか大きい方の洪水流量をC項とします。既往最大洪水比流量曲線の算定ではクリーガー曲線式と洪水比流量研究グループ提案式が可能です。

貯留効果の検討

A項流量による貯留効果の検討に対応しています。
降雨波形は「中央集中型」、「中央集中型(兵庫県)」、「後方集中型」に対応しており、降雨波形から決まる流入ハイドログラフを作成し、洪水吐による洪水調節計算から決まる最大放流量を求めることが可能です。流入ハイドログラフは、「合理式」と「遅れ時間を考慮した合成合理式」の選択が可能です。

洪水吐型式

洪水吐の型式は、「水路流入型」、「正面越流型」、「側水路型」に対応しており、洪水吐の流入部(接近水路、調整部、移行部)、導流部(放水路)、減勢部(減勢工)を対象とした水理設計を行います。
 
対応している洪水吐の型式ごとの組合せは下表のとおりです。
洪水吐型式 流入部 導流部 減勢部
接近水路 調整部 移行部 放水路 減勢工
水路流入型 跳水型
落差工型
正面越流型 跳水型
落差工型
側水路型 ○堰のみ ○側水路 ○緩勾配水路 跳水型
○堰のみ ○側水路 ○緩勾配水路 落差工型

越流堰型式・減勢工型式

  • 越流堰の型式は、「標準型堰」、「円弧堰」、「1/4円弧堰」、「刃型堰」および「ラビリンス堰」に対応しています。
    越流堰の型式 標準型堰
    円弧堰
    1/4円弧堰
    刃型堰
    ラビリンス堰
     
  • 減勢工の型式は、「跳水型減勢工」として「副ダム型」、「USBRⅢ型静水池」、「USBRⅣ型静水池」に対応し、「落差工型減勢工」として「強制跳水型」、「インパクトブロック型」、「スロットグレーチング型」に対応しています。
    跳水型 副ダム型
    USBRⅢ型
    USBRⅣ型
    落差工型 強制跳水型
    インパクトブロック型
    スロットグレーチング型

計算手順

設計洪水流量の計算から、洪水吐水理計算は以下の手順で行います。

出力

理解しやすい工夫

計算書には計算内容が明確に理解できるよう計算式や記号説明図などを出力し、わかりやすい計算書となる工夫を凝らしています。

出力する項目が選択可能

出力を行う計算書は設計条件、計算結果一覧、計算結果詳細と個別に選択が可能で、計算結果詳細は各計算項目ごとに選択可能です。

Word®やDocuWorks®(ドキュワークス)への出力が可能

計算書は「出力ツール Ver.3」(別売)によりAdobe®PDF、Microsoft®Office Word®、Microsoft®Office Excel®およびDocuWorks®のファイルへ変換することが可能です。

準拠指針・参考文献

準拠指針

  • 土地改良事業設計指針 「ため池整備」
    平成27年5月 農林水産省農村振興局整備部

参考文献

  • 土地改良事業設計基準及び運用 設計「ダム」基準書・技術書(共通編)
    平成15年4月 農林水産省農村振興局
  • 土地改良事業設計基準及び運用 設計「ダム」技術書(フィルダム編)
    平成15年4月 農林水産省農村振興局
  • 土地改良事業設計基準及び運用 設計「水路工」
    平成26年3月 農林水産省農村振興局整備部設計課
  • 応用水文統計学
    1970年10月 岩井重久・石黒政儀 森北出版

制限事項

  1. 設計洪水流量の計算では、A 項流量を計算対象から外すことはできません。
    B項流量およびC項流量は、必要に応じての選択となります。
  2. A項流量と選択されたB項流量およびC項流量の各計算流量(Qp) から、最も大きい流量を対象とし、これに余裕率(Fs)を見込んだ流量を設計洪水流量(Qd) として決定します。
  3. 流域外の用水路等からの流入量(Qe) は、2.で算出された設計洪水流量(Qd) に加算されます。
    ・余裕率(Fs) は見込まれません。
    ・貯留効果を考慮した計算では、適用できません。
  4. 設計洪水流量の計算は、確率年1パターンごとの計算となっています。
    200年確率降雨で洪水吐水理設計を行ったが、一部「減勢工」のみ100 年確率降雨で水理設計を行う場合は、降雨強度の入力を変えて再度計算する必要があります。
    200年確率降雨と100年確率降雨の複数確率降雨の一括計算は行えません。
  5. 余裕高・側壁高の算定は、「インパクトブロック型」「スロットグレーチング型」を選択した場合は、計算対象外となります。
  6. 水路流入型における接近水路部の側壁形状は、漏斗型、直角型となります。
  7. 移行部の水路幅(B)は、次の通りです。
    ・「水路流入型」、「正面越流型」:一定または漸縮
    ・「側水路型」:一定のみ

価格/カタログ

ため池水理計算
定価 300,000円(税抜)
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動作環境

対応OS

  • Windows Vista・7・8・10

プロテクトキー

  • USB2.0

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